待機部屋でのいじめや嫌がらせ
風俗店の「待機部屋」とは、お仕事とお仕事の間、あるいは次のお仕事が入るまで女の子が待機出来る場所のこと。基本的に店舗や事務所に併設されているか、マンションなどに専用の一室を用意されています。
女の子をそれぞれ個室で待機させてくれるいわゆる「個室待機」のお店もありますが、待機する場所の中には女の子たちがまとまって大部屋でお客さんを待つ、「集団待機」をさせるお店もあります。
待機部屋は女の子たちが快適に過ごせるように設備やアメニティが充実しており、過ごし方は基本的に自由です。しかしどちらの場合でも共有スペースになるので、お互いに配慮が必要になりますし、お店によってはルールが設けられていることもあるでしょう。
そして、風俗嬢の悩みとしてよく出てくるいじめや嫌がらせの話の舞台となるのは、大抵この待機部屋なんですよね。なぜ集団待機だといじめや嫌がらせが起きやすいのでしょうか?
いじめや嫌がらせが起きるわけ
待機部屋のいじめや嫌がらせは時期によっても発生率が高まります。ではそれはいつかというと、ズバリ、閑散期がいじめ発生率が高いと言えるでしょう。
よくニッパチ(2月と8月)は閑散期だと言いますが、風俗業界では1、2月と11月が暇なお店が多いです。理由は定かではありませんが、一番の顧客層であるサラリーマンが、1、2月は年末年始の帰省や旅行で出費がかさむため、11月は冬のボーナス前で懐が寂しいといったところでしょうか。
一般的に閑散期を言われる8月はお盆があるので確かに都心のお店は暇になる傾向がありますが、地方だとむしろ繁忙期になるお店が多いです。
閑散期は動きが鈍く、待機部屋はいつもよりたくさんの風俗嬢がギューギューで待機しています。そういった状況下だと人気嬢と売れ残り嬢がはっきりと目に見えてくるため、売れ残った嬢はいい気はしません。
そこで売れ残った嬢同士が人気嬢の悪口を言い合い、時には結束し、嫌がらせやいじめが始まってしまうというわけです。
どんなことをされるの?
いじめや嫌がらせの内容は多々ありますが、主なものをあげると、挨拶無視、聞こえるように嫌味や悪口を言う、バッグを漁る・私物を捨てる・壊す、冷蔵庫の食べ物や飲み物に異物を混入させるなどといったことです。
どこのお店でもナンバーワンやナンバーツーなどのランカー嬢はスタッフも気を使い、優遇されています。なので陰口は叩かれたとしても、実害はほぼない場合が多いのです。ではどんな嬢がいじめられることが多いのかというと、新人嬢が圧倒的にターゲットにされがちです。
新人が入るとお店はフリー客を優先的に付けるので、普段フリー客を回してもらっている指名のない嬢にとっては仕事が減るわけです。わかりやすいですよね。
ここでやっかいなのがお局様。スタッフとも仲がよかったり売れていた時期があったりすると、スタッフも注意しにくい為、お店側に訴えても、対処してくれないことがあります。中には新人が入るたびにいびるお局様も存在します。
自己防衛が大事
いつの時代でも、いくつになろうと、女が集まると”何か”が起こりますね。うんざりしてしまいますが、やられてばかりではいられません。かといって反撃するわけにもいきませんから、そんないじめから身を守るために自分の身を守る防衛策をご紹介します。
①私物は必ず持ち歩く
お客さんに付くときも私物を待機部屋へ置いて行ってはいけません。鍵付きのロッカーがあればそこへ入れるようにしましょう。またトイレや事務所のスタッフにスケジュールの確認をするときなどちょっとだけ席を立つときも、貴重品は必ず持ち歩きましょう。
②座る場所に要注意!
空いているからと不用意に座った席がお局様の席だったりすると、その場でターゲットにされてしまいます。人の出入りが多い入り口付近だとお局様の席の可能性が低いので比較的安全であることが多いですね。
③トラブルメーカーには要注意!
店ルールを勝手に作ったりマイルールを押し付けたりしてくる仕切り屋嬢はだいたいトラブルメーカーです。また「○○ちゃんがあなたの悪口を言っていた」などというチクリ嬢はトラブルをわざと引き起こすので近づかないようにしましょう。
もしターゲットにされてしまったらそこで頑張らず、個室待機や外待機可能なお店に移りましょう。デリヘルなどの派遣型風俗は外待機が多いですが、ソープなどの店舗型風俗でも個室待機できるお店が増えています。探せばきっと見つかるので、てっとり早く「逃げるが勝ち」ですよ!